黒ちゃんの漫画こぼれ話 第3話     黒笹慈幾

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更新日 : 2016/03/24

今年も漫画家が大挙して高知にやってくる。

35日(土)と36日(日)の両日、20名近いプロの漫画家たちが高知市に集結する。漫画家というのは「忙しい」を絵に描いた、いや漫画にしたような人たちで、ほぼ毎日、24時間(もちろん寝る時間はありますが、ときにはそれすらも削って)締め切りに追われている人種である。

特に連載を抱えている漫画家の場合、仕事場を離れて他の土地に足を踏み入れることは(取材の場合は別ですが)きわめて少ない。そういう人たちが忙しい中、皆さんスケジュールをあわせ、東京から700kmも離れた高知にやってくるなどということは驚天動地のことだ。

黒ちゃんが現役のころ、S学館主催の漫画家忘年パーティが毎年末に帝国ホテルの一番大きな宴会場を借り切って行われていた。今はどうなっているか知らない(たぶん続いている)が、プロの漫画家が一堂に会するのは、このときと各種漫画賞の授賞式くらいだったと記憶している。

「全国漫画家大会議」は昨年2月に、第1回が高知市内で開催され大変に好評だったことから、継続していこうということになり、今年はその第2回目である。

来高する漫画家の顔ぶれは去年とかなり変わってはいるが、今年も現役バリバリのプロの漫画家たちがそれぞれの肩に重い「締め切り」抱え、苦しいやりくりをして高知にやってくる。ありがたいことである。ぜひとも県民あげての熱烈歓迎で迎えたい。

今年は「土佐のおきゃく2016」と日程を重ねての開催なので、相当の盛り上がりが期待できる。例年「土佐のおきゃく」で見せる、破天荒で底知れぬ高知の「酒呑み文化」を、遠路はるばるやってくるプロの漫画家たちはどのように解釈するのか、多少の不安はあるが楽しみである(笑い)。

 

ところで、「まんが王国・土佐」を代表する漫画関連イベントは、8月に行われ「全国高等学校漫画選手権大会」(まんが甲子園)と、11月に行われる「高知まんがフェスティバル」(まんさい)の2本立てだったところに、昨年「全国漫画家大会議inまんが王国・土佐」(まんがの「おきゃく」、これ黒ちゃんの勝手な命名です)が加わり、3本立てになった。

過去数多くの漫画家を輩出してきた高知県は、2013年にまんが文化の啓蒙、普及、発展と、まんがを通じた青少年の健全育成を目ざす「まんが王国・土佐推進協議会」を立ち上げた。「全国漫画家大会議」はその成果のひとつだといえるだろう。

「甲子園」は漫画を描きたい高校生たちを、「まんさい」はアニメファンを含む若いファンを、「大会議」はおとなのコミック愛好家を、それぞれ相手にした高知らしい「まんがのお祭り」なんである。

黒ちゃんは「推進協議会」傘下の「まんが王国振興部会」というところで主として「大会議」のお手伝いをしているが、今年は『黄昏(たそがれ)流星群』の弘兼憲史(ひろかねけんし)先生や、『釣りバカ日誌』のやまさき十三先生のお世話を担当することになっている。

40年以上前に青年コミック誌の編集者として社会人スタートを切った黒ちゃんだが、6年でまんがの世界から離れ、新しくできたライフスタイル誌の編集部(ビーパルというアウトドア雑誌)に移った。そのことはずいぶん前にこのコラムで書いた記憶があるが、それからはずっとまんがとは遠いところで仕事をしてきた。

それが高知に移住していよいよ「人生二毛作」モードに入ったところで(なんのこっちゃ)、再びまんがの世界の人間と付き合うことになるとは。運命というのは皮肉なもんですな。

弘兼先生とはふたりともまだ髪の毛が黒かった20代のころに、『人間交差点』という社会派の作品を一緒に作った縁で、やまさき先生とは『釣りバカ日誌』の担当を離れてからも釣り仲間として、それぞれ個人的なお付き合いは続いていたのだが。

「全国漫画家大会議」(まんがの「おきゃく」)は、プロの漫画家の作品やその肉声、彼らの謎に包まれた生態(笑い)に触れることのできる貴重な機会、ぜひ参加してみていただきたい。

 

 

 (高知新聞2016年2月24日掲載記事より) 


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