第6回世界まんがセンバツ 予選通過作品講評

世界まんがセンバツデータベースでは、
全ての応募作品をご覧いただけます。

 

フリー部門
テーマ:移住

予選通過作品
優希 タオ
涙のお別れ
マンガとして面白く描けていると思います。絵のレベルも高くて素晴らしいと思います。
「三時間後」の吹き出しだけ、ベタの別コマにしたら、タメが出来て更に良かったかもしれません。
<大沢俊太郎>
キタオカミツル
お地球見
 
絵のうまさと構図の迫力で、月からの逆視点という発想の面白さが倍増しています。「お地球見」が「お月見」の赤ちゃん言葉に聞こえるのも面白い。どういう経緯で月に移住したのか、現在の地球はどうなっているのか、わからないのが残念です。
<くさか里樹>
日々犬好
だけど
 
田舎暮らしの不便さを先に描いて、その後満点の星と綺麗な月を描く事によってその良さを表現する手法はとてもいいと思います。
夜空の絵が綺麗なので、説得力も増してます。 夜空を見てる顔のコマをもう少し大きく取ると感情がより伝わるかもしれません。
<大沢俊太郎>
Sté
Poo-migration
(イタリア)
 
ツバメとフンの二つの移住を重ねたことで面白さがアップしましたね。鳥のふんが頭に落ちるギャグは世界共通なんですね。ツバメの飛翔姿がとても美しい。下段はセリフなしの一コマでも十分伝わったと思います。
<くさか里樹>
GiGi Chan
バランス無し
(アメリカ)
この作品は言葉がない分、いろんな捉え方ができそうです。審査員の中でも細かい部分の解釈が違い、それを語り合うのが楽しかったです。
<村岡マサヒロ>
渡辺佑基
first migration
胎内からこの世への移住というアイディア、面白いです。見せ方も、最後のコマでそういうことか、と気付かせられる作りは感心しました。ただその分、3100gという数字に囚われすぎて、ややリアリティに欠けるとは思います。
本当の体重の増減量を調べたり、せっかく一番右下のコマが空いているので、赤ちゃんのビジュアルや鳴き声、或いは小物などで補うといった、もうひと工夫があるとより感動できそうだと思いました。
<森田将文>
ちば ひょうご
好きな場所
環境の良し悪しは人や種によって全然違いますね。最後まで主人公を隠して読ませる流れはお見事です。
せっかくオチの絵がとても可愛いので、高級マンションをもっと誰もが羨みそうな豪華絢爛な場所にしたり、移住先の小屋をおどろおどろしい不気味なお化け屋敷みたいなあばら家にしたりと、振り幅を派手につけてやればよりオチが効いてくるのではないかと感じました。
<森田将文>
木野田博彦
今日の移住先は
レトロフューチャー感が面白いです。
便利なようでいて便利でない。
絵のフンイキも楽しい♡
<正木秀尚>
もとまきやひ
上京
かつて自分が上京したときの気持ちを思い出しました。
女の子の表情に色々な想いが感じとれてよかったです。
<正木秀尚>
ひみつ
ゆめのくにへ
やばそうなトリップ感を色でうまく表現できていてわかりやすいです。絵柄もこなれていて、フキダシ内の文字のデザインも抜かりなし!
ネタのアイデアとしては決して目新しくはないかもしれませんが、技術で作品としての完成度を高めています。
<村岡マサヒロ>


 



高校生部門
テーマ:配信

予選通過作品
ナギ
配信を配信中の配信を
 
コミュニケーションツールのはずのネットの中に自分しかいない怖さ。色々な解釈ができる絵のセンスがよかった。
<正木秀尚>
草_現_
強欲
人物の大きさや文字配置など、計算し尽くされた感じでパーフェクト。普通は文字数が多いのはマイナスですが、強欲な要求の種類やジャンルが豊富で、この作品の魅力になっています。
<くさか里樹>
雨上がり
世界一の美女
世界三大美女まだ更新されてなかったんですね…。女の子が自信満々で鏡に聞いてる姿が面白いです。せっかくなので、自信を崩されたり、あるいは納得行かない!みたいなリアクション顔も見たかったですね。
それと、テーマが「配信」なので、例えば配信の内容詳細なんかをもう少し作りこんだりできればもう一歩漫画としての面白さを上げられるんじゃないかと思いました。
<森田将文>
さかのうえ
配信
配信による皮肉と希望の両方が入ってる気がして、良いなと思います。 この内容なら背景や建物にも、色がついてる方が更に良かったのかなと思います。
<大沢俊太郎>
ささみのさしみ
色付く世界
SNSやネット配信は、否定的な事が言われがちですが、希望を貰った人もいる、という事をストレートに表現していて、とてもいいなと思います。
モノクロとカラーを使い分けたのも良かったです。 ほんの少しだけ、ピリッとした風刺や皮肉が前半にあれば、更に良かったかもしれません。
<大沢俊太郎>
とうふ
人気配信者は…?
「大勢の声を一度に聞き分ける」聖徳太子が配信をしたら…。確かに人気配信者になりそうですね。
一枚絵としてのインパクトが大きくて印象に残りました。「好きな歌人教えて!」のコメントが面白いです。
欲を言えば、聖徳太子ならではの質問やコメントがもっとたくさん並んでいたり、聖徳太子自身のセリフももっとふざけて良かったんじゃないかと思います。
<森田将文>
KimuraBabo
禁忌之愛 Forbidden Love
多くの作品が「ネット配信」をテーマにしていたが、この作品は目の付け所が違っていて(配信の意味の捉え方が国によって違う?)、目立ちました。
絵のバランスが良く、所々ハートのモチーフが隠れていたりと細部にも魂が宿っています。good
<村岡マサヒロ>
ろっしー
炎上ハイシン
史実をモチーフにしているので世界観が幅広い年齢層に伝わりやすく、ネタも明快でありながら奥深い。かつそれを一目で理解させる絵の説得力。そうそうこういう作品を待っていました!
素晴らしいです。
<村岡マサヒロ>
アクウェリアム
廃園を防ぐために!
この役目はレッサーパンダにこそやってほしい!
この動物園の人気が上がることを祈ります。
<正木秀尚>
柊本桃太
捕まるまであと数秒
誰にもバレないことが重要任務のスパイが露出配信中毒なのが笑えます。自撮り用のスマホを主役級にしっかり描いてライブ配信感を出せば最高でした。
<くさか里樹>
 

U-15部門
テーマ:びっくり新科目

予選通過作品
 
 
Nicole
Surprise exchange student
シンガポール
絵がとても上手で、可愛いらしく描けているので素晴らしいと思います。 コマ割りのバランスもとてもいいです。
最後のハグするコマはもっと大きくとったらよりハッピーかもしれません。
<大沢俊太郎>
西卯 裕斗
魔改造の時間で
「魔改造の夜」いいですよね。
最後はいっそ自らを改造した状態を見てみたいです。
<正木秀尚>
笑咪
交換禮物
台湾
絵のセンスに非凡なものを感じます。
こういう世界感は好みです。
<正木秀尚>
つなまよ。
「厨学校」。
アイディアがいいと思います。 「トイレ、行ってくる」と別のセリフをもう一つ足したら満足度が更に上がると思います。
人物に着色したら、より目を引いたかもしれません。
<大沢俊太郎>
カマンベール
チーズ学
斬新ですね。作者さん自身がチーズ好きで、受けたい授業といえば…!からの発想なのかな、と感じました。
本当に伝えたいことや好きなものを見つけて描ければ、読む側にも活き活きと伝わってきますね。
コマ数やセリフ量は、1ページということを考えると若干多いとは思いますが、コマ割りの工夫で
読みやすくできているのもすばらしいです。例えば今後は、チーズを異様に美味しそうに描いたり、
食べたときの幸せ顔をもっとオーバーに大きく描いたりと、色々見せ方を研究したら更に良くなると思います。
<森田将文>
Jessica
採到線就輸了!
台湾
 
線を踏まない訓練をする科目?けっこう楽しいかも。せっかくのアイディアが見る人にわかりづらいので、コマの順番や大きさを工夫したらもっとよくなりますよ。
<くさか里樹>
Amelia
召喚天使後...
台湾
天使を召喚する能力を身につける新科目。やってみたい。普段の生活の中でも、こちらの思い込みと実際が違うことはよくありますよね。そこが上手に描けています。
<くさか里樹>
李品毅
吸貓課
台湾
世界共通の癒やしである「猫吸い」を授業にするという発想はもちろん面白いですが、
さらに、各キャラクター(猫含め)の表情チョイスが素晴らしいです。完全にやばめの空間ですね。インパクトが強く引き込まれました。
よく見ると黒板に書かれた猫の吸い方も妙に細かくて面白かったです。
おかしさと繊細さと不気味さのバランスが絶妙で大笑いさせていただきました。
<森田将文>
るさ
おかしな科目
作品の空気感は独特で、いいものを持っていると感じました。そして「動物と話す科目」というアイデアは面白いです!
そのアイデアを活かすコマ割り、画面作りを意識すれば、さらにステップアップできそうです。
最後のコマ、両端で見切れている人物の意味は?(中心のオチの絵に目を向けることへの妨げになっていないか)
先生と生徒の区別が初見の人でも理解できるにはどうすれば良いのか?(制服を描き分けたり、生徒が先生に敬語を使うだけでも改善できます)
タイトルの「おかしな科目」感を最大限出すとしたら、関わる動物は数匹のウサギだけでよいのか?もっとおおげさにする方法もあったのでは?
読者の立場に立って、どうすればより伝わりやすくなるか、感情を揺さぶることができるか考えていくと、この作品はより素晴らしいものになるでしょう。
<村岡マサヒロ>
杏子ジャム
厨二学
面白いです。この年齢である程度画風もしっかりしていて、見せ方もうまい。
「厨二学」は突拍子もないアイデアに思えて、しかし本当に厨二病という現象は突き詰めると学問になるかも!?という可能性も感じさせて、絶妙なところをついていると思います。
この作者の将来に、否が応でも期待が高まります。
<村岡マサヒロ>

お知らせ

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