まんが甲子園予選審査会 審査員の先生方の講評

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更新日 : 2014/06/18

平成26年6月18日(水)に行われた予選審査会での
審査員の先生方の講評をご紹介します。

牧野圭一先生


牧野圭一先生 牧野圭一先生2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 じっくり描き込んだ作品が多く、選考にはかなりの時間を要しました。応募作品は公表されているので、自分たちの作品がどうして入選しなかったのか!議論にもなることでしょう。まんが作品を描く際のモチベーションが高く、密度の濃い作画になることもすばらしいのですが、一方、そのアイデアや熱意が、作者の意図通りに゛読者゛に伝わるかどうか?これが大切なポイントで、最終評価を大きく左右します。

 『8円通貨』『∞マーク』『実験動物としてのマウス』『8%=セントウ』『モモタロウ』『八厘のサクラ』

 『ヴィーナスの腕の再生』など、同じ発想、連想から生まれた作品もいくつか重なりました。最終的に残った作品と入選できなかった同様作品を比べていただくとよく分かると思いますが、30校に残ったものは、同じ材料を使いながら、その意図が、より平明に分かりやすく描かれ、工夫されていることに気付かされると思います。

 プロの作家も同じなのですが、゛力作゛必ずしも最高となるわけでもなく、力が入り過ぎて、鑑賞者を苦しめてしまうことも多々あるわけなのです。今回総評として私が強調したいのは、声を大にして伝えたいことを、ガマンにガマンして、簡潔に表現する。それが一枚漫画の極意でもあるという視点です。



くさか里樹先生


くさか里樹先生

 

 作品を仕上げ、応募まで漕ぎつけたこと、お疲れ様!!

 さて、画力、表現力の進化はめざましいです。構図、配色、光と陰の効果、どれもよくわかって使い分けています。手を抜いて描いている学校がなかったのもすばらしい!

 残る課題はひとつだけ。

 「削る」こと。

 余分なもの(コマ、線、セリフなど)を削ぎ落として、できる限りシンプルにする作業。

 これを毎年多くの審査員の先生方も繰り返しアドバイスしていますね。最も大事なことだから。でも最も難しいことでもある。つまり、できないのが当然なんですが、勇気を持ってバサッと削った作品を作ってみてください!本選大会、楽しみです〜〜〜!!



Moo.念平先生


Moo.念平先生

 

 

 いっぱい笑った、いっぱい泣いた♬これは面白い映画を観た後の気持ちととても似ている。映画とただ1つ違うところは今日見た作品、全て高校生が作ったという点だ。『まんが甲子園』の意義はここにある。十代の若者たちが大人(審査員)をノックアウトしてやろうと全力でぶつかってくるのだ。審査という名のもとに私たちは大いに楽しませてもらってます!…ううっ実を言うとここ数年私たちをとび越えてしまっている感もある。つまり審査員がいようがいまいが関係なく面白いものを追及していると思われる力作がどんどん増えてきている。望ましい傾向である。ターゲットは審査員ではなく、その向こうに広がる全人類といこうじゃないかっ。私たち審査員は出来上がった作品を一番早く見られる幸せな客なのです。

 かの作詞家・阿久悠さんは「3分の歌も2時間の映画も感動の密度は同じ」という言葉を残しています。この言葉に“1枚の漫画”という言葉を加えよう。そしてこの漫画というものは、一瞬でも楽しめるし、長時間ながめて味わうこともできる。なんと挑戦的で、優しく、ダイレクトで素晴らしい“友達”なんだろう♥ペン児諸君も私たちもそこをもっと自覚し、大いに楽しまねば漫画に失礼だぜ♬

 後に伝説となる第23回まんが甲子園本選は8月2・3日だ!みんな集まれ!!



ひのもとめぐる先生


ひのもとめぐる先生

 

 

 今年のテーマは良かったように思います。

 少し難しくて、少し面白くしやすくて、身近なようなで夢もいっぱい。

 好奇心をくすぐられ、知識も刺激された2テーマだったのではないかな、と思います。

 ただ、そんな盛り沢山になりがちな内容を一生懸命伝えようとして・・・読み応えが「ありすぎる」作品が多かったです。「削る」という技術が中々わからなかった高校ペン児時代を思い出しました。

 内容、情報の面白さ、おかしさも重要ですが、このまんが甲子園は相手に伝わる量や速度も重要です。本当に必要な描写なのか?適切な表現なのかを見直し、「こっちの方がいいんじゃないの?」という表現方法を追求した作品が残りましたね。

 う〜ん、難しい言い方だったかな?

 もっともっとわかりやすく言うと、「いかにラクできるか?」を追求すると、意外に残ったモノが、シンプルに「伝えたい事」だったりするんです。

 まんがって面白いですね。

 というわけで、シンプルな作品、本選でも期待しています。

 342校のペン児のみんな、本当にありがとうございました!



さかもと清敏先生


さかもと清敏先生

 

 まんが甲子園も今年で23回を迎えることになり、昨年より多い342校からの作品が集まりました。審査の会場に入り、作品が並べられた状態をみるとペン児たちの夏の熱い戦いの気迫が感じられます。それぞれに思いのこもった作品を何周も見て回りますが、決めかねるくらい、内容、表現、描写、共に各校のレベルが上がっており審査員も苦慮しました。毎年感じることは、テーマを聞いた時にチーム5人がすぐに思い付くネタは全国のペン児が皆思いつくことだと思ってください。そこでもうひとひねりすればきっとオンリーワンの作品ができるはずです。今年のテーマは「8%」と「万能細胞」でした。「8%」は8の字が横に倒れて無限の文字になったり、桃太郎のネタでも面白いものがあり、「万能細胞」では万能になりたくないとか逆発想のブラックユーモアに笑えました。やはりまんがは(1)シンプル(簡単表現)で、(2)わかりやすく笑える面白さ、(3)絵は上手にこしたことはないが、下手でもアイデア勝負の作品を私は引き上げたい。

 予選審査をさせていただき、皆さんからの若いパワーをもらい充電しました。

 めでたく本選へのパスポートを獲得したチーム、本選の会場では審査員が腹を抱えて笑う作品を期待しています。また、わずかの差で今回出場を逃したチームもこれに懲りず、来年もリベンジして次のまんが甲子園でお会いしましょう。待っています。



岩神よしひろ先生


岩神よしひろ先生

 

 今年も画力がすごく高くて見ごたえがあったし、画風も近年アニメ風の絵柄が多かったですが、今回はそれが少なくなっていいたように思います。テーマの「8%」と「万能細胞」は絵にするには少し難しかったのか、細かくコマを割ったり文章で説明した作品が多かった。その中でも予選を通った作品は伝えたい事がパッと伝わる作品が通過しています。おもしろいヒラメキが出てもすぐには使わずに少し時間をとって見直すと意外と良い方向に進めます。惜しくも今年通過できなかった学校にも来年期待しています!! 



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