まんが甲子園 予選審査員総評

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更新日 : 2013/12/16

平成25年6月21日に行われた予選審査の総評です。

牧野圭一先生


牧野先生予選総評

 

『海底資源』→竜宮城。『三本の○○』→毛、歯、糸…など、誰もが連想する範囲から一歩も二歩も踏み込んで作画して、「オンリーワン」の高みにまで押し上げたチームの作品が高い評価を受けました。

 一方で立派な表現力は持ちながら、様々なアイデアを盛り込み過ぎて失敗したチームもありました。難しい課題を「一枚の絵」としてまとめるのは、高い技術も必要とします。逆に残った高校は、その条件を満たしていることが分かると思います。
 しかし、このルールから大きくはずれてしまっても、成立する余地があるのもまた、漫画表現です。『三本のぶ代』が最終選考を通過したのは、選考委員諸子がこのマンガの特質を知っていて、現場の評価に取り入れたからに他なりません。マンガ文化が他の表現形態と趣を異にするポイントがここにあります。
 頂点が一つではないのです。まんが甲子園本選会場では応募作の全てが展示されますので、機会があったらご来場の上、ご覧いただけたらと思います。きっと楽しい発見があることを保証致します。



くさか里樹先生


くさか先生予選審査総評

 

いったい何が起こっているのでしょう!?
 全国のまんが力がゴンッと上がっていてびっくりしました!!
 例年感じる「あと一歩」というもどかしさをあまり感じることなく安心して見れました。余裕すら感じる程です。
 意図を伝えたいあまりに書き込みすぎて、ますます伝わらなくなるということがよくありますが、その辺の加減もかなり心得ていて、ブラッシュアップができています。また、キャラに嫌味がなくて好感が持てました。それはとても重要なことです。
 採色技術も配色もデッサンも上手いです。伸び伸び描いてます。ほめちぎり〜〜〜〜!!!
 日本の自慢の文化「まんが」は成長しているのですね!!!
 更にがんばれ、高校ペン児たち!!!



Moo.念平先生


Moo先生予選審査総評

 

 “海底”を絵に描くなんて本当に大仕事だと思います。魚いっぱい泳いでるし、暗いし、水ばっかりだし。しかし、そこ(底)きっちり描いとかないとネタが生きない。『海底資源』を選んだチームは大変な作業を経てまでも描きたいものがあったという事だと思います。
 また『3本の○○』は、“3本描く”という逃れられぬしばりがあり、他のチームとネタかぶりの可能性が高い。その逆境をものともせぬアイデアを思いついたチームが果敢にも挑戦したのだと思います。どちらを選んだチームもよく戦った!ご苦労様!!
 今回の予選作品群、これまでで最高レベルだったと断言します。以前、私は「ネタかぶりすんなよな〜」的な事をよく言っていたのですが、もう全然構わん。今回強く感じたのは、“テーマは通過点である”という事。テーマを料理したその向こうに何を見せてくれるのかが各チームの力量なのだと。かけっこで、ゴールテープをきった後どこまで走りぬくか、どんな状態で家まで帰るかこそが見る者の心を動かす力であるのだ!・・・と。
 ゴールテープの手前で止まるな。テープをきっただけで安心するな。走りぬけてぶっ倒れて動かなくなるか、そのまま海に飛びこむか、あるいはそのまま空へ舞い上がるか、それを見つけるのだ!そんな力が君たちの中にはあふれかえっているハズだぜ♪



ひのもとめぐる 先生


ひのもと先生予選審査総評

 

 頭脳戦!
 …と今回の予選は感じました。
 「海底資源」「3本の○○」と政治色もあり、作画自体も難しいテーマでした。が、この「まんが力」!! とても驚きました。
 自分の売りを理解し、いちばんいいネタ、表現、絵で届けるもの、ことを確認し…とても「かしこさ」を感じました。
 そしてその「かしこさ」から放たれる「ユーモア」はかなりの笑いや感動をさそいました。
 読み手の心を動かしてこその「まんが」です。
 今年は本選がとても楽しみです。戦いましょう!



さかもと清敏 先生


さかもと先生予選審査総評

 

 全国311校からの作品が一堂に集まった光景は、まんが甲子園ならではの、ペン児たちの夏の熱い戦いが始まりました。
 当大会も22回ともなると、さすがに絵の表現がうまい。アイディアもよく練り、苦労の跡が見えます。
 全作品をよく見ると、テーマ「三本の○○」では赤い糸の三本で結ばれたネタ。三本の歯の話。ケイタイの電波強度三本等、「海底資源」ではゴミの山のお宝等、同じ話のカブリネタが多く見られました。
 複数の同じ絵になると、その中から優れた作品が1点選ばれるわけですので、言いかえればすぐに思いついたアイディアはみんなが考えていると言う事。その時すぐに書かずに、もうひとつ、ふたつネタにひねりを加えると、絶妙な味のある作品ができるはずです。
 私は次の点にポイントをしぼって選出しました。
● 絵は上手だがオチが分からないよりも、絵は下手でもオチがきいて面白い作品。
● セリフが多く説明している作品よりも、簡単な表情や動きで何を言いたいかがすぐに分かる作品。
● まんがだけにやっぱり笑える(苦笑でもOK)のがいいね。
 栄えある30校の本選出場を獲得した学校の選手は、審査員をガハハハと笑わせる素晴らしい作品を期待しています。
 惜しくも出場を逃した学校も来年リベンジして夏のまんが甲子園でお会いしましょう。



岩神義宏 先生


岩神先生予選審査総評

 

 今年の審査会場に入った瞬間絵がバーンと目に飛び込んできました。画力や色の使い方など、どれもすごくうまくてビックリしました。審査も甲乙つけがたく選考に時間がかかってしまいました。
 テーマの「3本の○○」では、ほんとに色々な発想を見せてもらったし、うーんと考えさせられるような作品があり、また「海底資源」では、高校生らしい着眼点や切り口で笑わせてもらったり、感心させられたりしました。
 当初、今年のテーマはちょっとマンガには描きづらいのではないかと思っていたのですが、いらぬ心配でした。
 毎年書いているのですが、ほんとに今年も本選出場が決まった高校と、落ちた高校の差はほんの少しです。
 思いついたアイデアを大切にし、しっかりと練り上げ描いてください。来年も待ってます!!



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